理系でこれから大丈夫か?

今日、週刊誌「東洋経済」のサイトで下記の記事がアップされた。

toyokeizai.net

「理系社員 サバイバル白書」と題した特集記事の宣伝で、記事の一部分、旧三洋電機が中国ハイアールに買収されてから、元から三洋にいた従業員がどんどんリストラされている現状を紹介している。
本誌を購入し読んでみたが、一言で言うと、これまで技術者は自分の専門に打ち込んでいればリストラと無縁であったが、今ではどこもかしこもリストラの嵐で、技術者も例外ではない。という事が書かれてある。

この特集では、残念ながらではどうすれば良いという解はない。
(念のために言うと、他の記事では、理系出身の上場企業社長のインタビューとか、ベンチャー企業を選んだ若者などの記事もありリストラ一辺倒ではない)

そもそも今まで理系は安泰であったのか

バブル崩壊から既に20年以上景気低迷が続いているので文系出身者(=ほぼ全て営業職)の生み出す経済的価値が相対的に低下し、比較的に理系出身者(技術者)の方が、最近では雇用面で安定しており、年収においても高い状態であるといっても良いだろう。
しかし、これは最近の事であって、昔はそうではなかったといったら信じるだろうか。

僕はバブル絶頂期に大学生だったが、当時は文系の方が年収は高い事が常識だった。当時、最も偏差値の高い学生は東大法学部->大蔵省、ちょっと落ちてその他官僚へ、次に総合商社、銀行・生損保・証券、マスコミと人気企業ランキングは続いたと記憶する。
総合電機メーカーも人気はあったが、松下電器・ソニーであっても年収では総合商社・金融に大差をつけられていた時代であった。

東大でないと話にならない国家公務員一種は別として、バブル期に遊び呆けていた文系大学生が人気企業に就職するのに必要な能力はただ一つ、「コミュニケーション能力」であった。
就職活動の面接では誰も彼もが「自分はサークルでこれだけたくさんの人をまとめた」アピールばかりだった。
あまりにも能天気な時代であったが、このアピールは実は理にかなっている。
文系出身者のほぼ全ての仕事は広い意味での営業であり、営業に最も必要な能力はコミュニケーション能力である事に疑いはないからだ。

それに対して理系の学生はどうであったか、
人付き合いが得意でなく、あまりに能天気な文系学生についていけない勉強好きは理系を選ぶより他無かった。
理系を選ぶ他無かったが、居心地は良かった人たちはたくさんいた。
人気ブロガー・藤沢数希氏( Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) | Twitter

)の言葉を借りれば、次のツイートの通りである。

本質的に理系の人たちは自分の好きな事だけに没頭しておけば良かったし、勉強ばかりしてた(研究室でまじめにしないと卒業もできない)ので、景気低迷で人が余ってきた文系出身者をよそに、理系の人たちの企業の需要は相対的に向上してきた。
それが近年の理系有利の構造であった。

では今後理系で大丈夫か?

今までは自分の専門分野に特化していればそれで良かったし、それを求められていた。
しかし、東洋経済の特集記事のテーマの様に、今後は陳腐化した技術しか持っていない技術者は不要なのである。

「社内にあなたの仕事はないので、社外で探してください」

と言われないとは限らない。
ではどうしたら良いか?

答えは書かれてない

しかし、ヒントはある。
東洋経済本誌のこの特集の次のページにこう書かれてある。

ダメだと感じたら外の世界で勝負する

詳しくは東洋経済を買って読んでください。

(僕は東洋経済新聞社から1円ももらってません)

では、

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